美しいだけの恋じゃない
その頃の写真が残っているし、自分自身、幼稚園児の時に「みちるちゃんて外人さんに似てるね」と周りの子に言われていたのをおぼろ気に覚えている。
両親はもちろん、双方の遡れる親類すべて純日本人であるのに、何故にそのような容姿の私が生まれたのか、皆一様に首を傾げたらしい。
最終的には「ま、こんな事もあるだろう」という風に落ち着いたようだけれど。
家族はもちろん親戚の皆さんには昔も今も可愛がってもらっているので、そこはとても恵まれていると思う。
また、外見など気にせず、無邪気に遊んでくれる子ばかりだった幼少期はとても幸せだった。
しかし問題はその後で。
小学校高学年になった頃から、徐々に雲行きが怪しくなって行った。
なまじ異国ムードが薄まって来ていて、だけど相変わらず日本人として違和感を覚える顔の造作だったものだから、むしろややこしい事態に陥ってしまっていたのだ。
「何だ。あの子、ハーフじゃなかったんじゃん」となり、「外国人に憧れて、必死になってそっち寄りにしようとしているちょっと痛い女の子」というレッテルを貼られてしまった。
新しい出会いが増える、中学校に入学した時が最悪だった。
両親はもちろん、双方の遡れる親類すべて純日本人であるのに、何故にそのような容姿の私が生まれたのか、皆一様に首を傾げたらしい。
最終的には「ま、こんな事もあるだろう」という風に落ち着いたようだけれど。
家族はもちろん親戚の皆さんには昔も今も可愛がってもらっているので、そこはとても恵まれていると思う。
また、外見など気にせず、無邪気に遊んでくれる子ばかりだった幼少期はとても幸せだった。
しかし問題はその後で。
小学校高学年になった頃から、徐々に雲行きが怪しくなって行った。
なまじ異国ムードが薄まって来ていて、だけど相変わらず日本人として違和感を覚える顔の造作だったものだから、むしろややこしい事態に陥ってしまっていたのだ。
「何だ。あの子、ハーフじゃなかったんじゃん」となり、「外国人に憧れて、必死になってそっち寄りにしようとしているちょっと痛い女の子」というレッテルを貼られてしまった。
新しい出会いが増える、中学校に入学した時が最悪だった。