美しいだけの恋じゃない
『この女、入学早々男に色目使ってるよ』とばかりに、冷ややかな眼差しで成り行きを見守っていた女子達も、私が学校の有名人にここぞとばかりにこき下ろされた事によりかなり溜飲が下がったようで、その後何か攻撃を仕掛けて来るという事はなかった。
中学の時とは違い、卒業までずっと、干渉する事なく放っておいてくれていた。
それでも、一部の女子グループには影でなんやかんやと言われていたようだけれど、直接的な攻撃が止んだだけで精神的負担は大分軽減された。
人生の中で最大級の悪意をぶつけられはしたものの、すぐにその悪夢の時間は過ぎ去り、ひっそりと心穏やかに過ごす事ができたので、ある意味結果オーライな事件であった。
その男子生徒も含め、『大人しいからこそ好きなようにできる』と、卑劣な暴挙に出るような輩がいなかったのも不幸中の幸いだった。
意気がってはいても、田舎育ちで根は素朴な少年達だったというのが大きく影響しているのだろう。
青春の思い出作りで不良の真似事はしていても、本格的に自分の身を滅ぼし、将来を棒に振るような事件を起こすつもりはさらさらなかったという事だ。
ただ…。
中学の時とは違い、卒業までずっと、干渉する事なく放っておいてくれていた。
それでも、一部の女子グループには影でなんやかんやと言われていたようだけれど、直接的な攻撃が止んだだけで精神的負担は大分軽減された。
人生の中で最大級の悪意をぶつけられはしたものの、すぐにその悪夢の時間は過ぎ去り、ひっそりと心穏やかに過ごす事ができたので、ある意味結果オーライな事件であった。
その男子生徒も含め、『大人しいからこそ好きなようにできる』と、卑劣な暴挙に出るような輩がいなかったのも不幸中の幸いだった。
意気がってはいても、田舎育ちで根は素朴な少年達だったというのが大きく影響しているのだろう。
青春の思い出作りで不良の真似事はしていても、本格的に自分の身を滅ぼし、将来を棒に振るような事件を起こすつもりはさらさらなかったという事だ。
ただ…。