片想いの3年間
想い出
「思い出」って何かな??

恋した「思い出」って何?

恋した時は…
「思い出」って使えないと思わない?

「思い出」っていうのは。
いろんな出来事の中でのその時々の思いのことだよね。

じゃあ。
違わない?

例えば、テストで低い点とっちゃったら悲しくて悲しくて苦しい。
その次のテストでは。
もっともっと頑張った。
そしたら、100点だった!
嬉しいなぁ、良かったなぁ。

ほらね?
わかるかな??

テストっていう一つの出来事の前後で感情がまあったく違わない??
悲しい、苦しいと。
嬉しい。

正反対だよね?



…でも。

「恋した時」は
違う…。

どんなに突き放されても、嫌いだ!
って思っても…

やっぱり…
「好き」…で。

想いが通じあえば、

「大好き!!」で。

ひどい事言われても。
相手に彼女さんがいたって。

それでも

やっぱり…

「好きなんです」だよね?

だからさ。

恋した時は。
その時のことを振り返る時は。

「思い出」のシールを貼っちゃダメ

宝物を扱うようにそおっと。
今は痛くていたくて抉られそうでも。

その「想い出」はいつか必ず形になる。
危うくて儚くて不安定で…

上に広がる透明な青空の中で。
形になれない

雲とは違う。
絶対、違う。
泣いたっていいじゃん。
泣きわめいたって叫んだっていいじゃん。

心の中の植木鉢。
枯れ落ちた花の中の種が植わってるよ。

そうやって恋の種は。
花は。
続いていくんだから。
いつだっていつだって。
カンカン照りだと困っちゃうよ?
やさしい雨が必要なの。
時にその雨がちょっと強くたって。

…ううん。
嵐だって。
豪雨だって。
雷雨だって…

へー気だよ?
だってだって。
そーしたらさ?
もっともっと。
綺麗で立派で淡い一輪のお花が咲くよ?

人生で何本咲いたっていい。
長い人生の中で1本の大輪を咲かせたっていい。

さぁ、どうする?

長い人生を終えた時。
目を閉じるその時。

「想い出」のシールが貼られた心の奥の小さなトランク。
その中に閉じ込められた想いは何色?

たくさんの花で作られた、

「恋の花束」

でも素敵だね?

咲き誇る大輪の

「恋の花」

でも素敵だね?

あぁ。
もちろん。
お花が咲かない人も大丈夫。

…だって、そんな人はいないから。
目を閉じたその時。
まぶたの裏に描かれたその人。
思いだす記憶。
何気ない仕草。
それまでの毎日。
日常の中で散りばめられた笑顔。

それがあなたの

「恋の想い出」
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