キミの首輪に、赤い糸を。
「...ず...か...和咲!」

「...ん?」

「ん?じゃないよ、もう...。お昼の時間だよ?ご飯食べようってば」


唯が重い瞼を上げると唯が弁当を片手に頬を膨らませていた。


「あー...もうお昼かぁ...」


随分と寝ちゃっていたらしい。


「今準備する」


私は鞄から弁当を取り出し、机に置いて、次に水筒を取り出そうとした時、スマホが鳴り出した。


「和咲、鳴ってるよ」

「うん。誰だろ...」


スマホを出し、液晶画面を見ると、そこに表示されていたのは、"如月さん"の文字だった。
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