キミの首輪に、赤い糸を。
「じゃあ、また来るからな、真白」

「うん、またね、きさらぎ!」


それから十数分後、如月さんは帰ることになった。
真白は玄関まで如月さんを見送り、私は外に出て見送ることにした。


「...これからも真白のこと、お願いできますか」

「...いいんですか?如月さん、寂しいんじゃ...?」

「...えぇ。ですが、真白を見ていて、分かるんです。真白は本当に和咲さんのことが好きなようです。今まできちんと真白のことを見ていなかった。ですが、よく見ると、真白は思っていることが顔に出てしまうようですね」


如月さんはそう言って笑う。


「...今までより、和咲さんの元を訪ねることが増えるかもしれませんが、お許しいただけますか?」

「もちろんです!いつでも来てください。真白と二人で待ってます」


如月さんの可愛らしいお願いに、私は大きく頷いた。
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