キミの首輪に、赤い糸を。
「そうだったんだ。あ、もうこんな時間だね」


ふと時計を見ると、もう6時過ぎになっていた。


「お腹空くよね?そろそろ晩ご飯作り始めようかな」


私がそう言うと、真白は嬉しそうな表情を向けてきた。


「えっ、何作るの!?」

「え、えぇっとー...オムライス、とかどう?」

「わー!すっごく好き!和咲のオムライス楽しみだなー」


真白は子どものように喜びを露にしてくれる。
素直で可愛い。


「じゃあ、待っててね」


そう言うけど、真白は私の後ろにちょこちょことついて回ってきた。


「ん?どうしたの、真白」

「あ、えっと...見てちゃ、ダメ?」


真白は好奇心旺盛なのかな、寂しがりなのかな。
どっちにしろ、可愛い。

いつの間にか可愛い、という印象から逃れられなくなって、少しずつ真白が家にいることに抵抗が無くなっていく。

なんか、真白って不思議。


「うん、いいよ」


私がそう言うと、素直に「やったぁ!ありがと!」と笑ってくれた。

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