キミの首輪に、赤い糸を。
「あ、そうそう。和咲、ちょっと相談があるんだけど...」


唯は真剣な顔になって、私の目を見つめた。


「えっ、何?」


唯が真剣な顔で相談してくるなんて、今まで無かったから少し構えてしまう。


「えっと、あのね...私、降旗くんのことが好き、なんだ」


唯は頬を真っ赤に染めて、少し言いにくそうにそう言った。

降旗くんかぁ...。
確か、野球部の男子だよね。
っていうか、降旗くんって唯のこと好きなんじゃなかったっけ?
男子がからかってるの、見たことある。


「いいんじゃない?唯ならきっと上手く行くよ。降旗くんもいい人だと思う」


からかわれてた時、真っ赤な顔で照れてたところを見ると、純粋な人なんじゃないかと思うし。


「本当?和咲がそう言ってくれるならちょっと自信持てるなぁ。頑張るね、和咲!」


唯はそう言って笑った。
唯はモテるのに純粋で一途で、みんなに好かれるのも納得がいく。
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