キミの首輪に、赤い糸を。
「へぇー!高校ってこんな感じなんだね!」


真白は興味津々に辺りをキョロキョロ見渡した。


「わぁっ、何あれーっ!ねぇ、あれは?」


真白はあちこちを指差す。


「あれは体育館、そっちは武道館で...」


説明が追い付かないくらい。


「すごーい!楽しそうだね!」


真白には遊園地みたいに見えてるのかな。
それくらい、楽しそう。


「真白は高校に通ってみたいと思う?」


真白にそう聞くと、少し悩んでいた。


「うーん...いい、や。行かなくても」

「どうして?」

「だって...高校では和咲のこと独り占め出来ないし。だったら、いい子にお留守番してる」


独り占めって...。


「僕、たくさん人がいると、怖くて多分近づけないから...」


別に私の周りに人だかりは出来ないけど。
あー、でも、真白はどうかな。

もしかしたら、可愛いし素直だから人気者になって囲まれちゃうかもね。
そうなると、怯える真白が目に浮かぶ。
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