キミの首輪に、赤い糸を。
「家、帰ろっか」

「うん」


私の言葉に素直に従う真白。


「明日から私は学校だから、カフェも公園も暇だったら行っていいからね」

「うん。寂しくなるねー」

「夕方には帰るからさ」


真白は一人でどう過ごすのかな。

今までの真白の生活を知らないから、なんにも想像できないや。


「何して過ごすの?」

「うーん...ギター、弾くかな」


あぁ、なるほど。


「ギター好きなんだね、やっぱ」

「うん!ギターはすっごく大事だからね!だから和咲が帰ってくるまでギターでも弾いて待ってる」

「そっか」


雛ちゃんともっと仲良くなってくれれば、きっと寂しいって思わずに済むと思う。
あと5日くらいだけど、きっと雛ちゃんなら真白とすぐ仲良くなってくれると思うな。
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