キミの首輪に、赤い糸を。
次の日。

学校に行く支度にバタバタしていると、真白が目を擦りながら起きてきた。


「かずさ...?」

「あっ、おはよう、真白。私学校行ってくるから。テーブルの上に合鍵と使っていいお金が置いてあるから、外に行くときはそれ持って出てね」

「んー、分かった」


まだ少し寝ぼけている様子の真白。

でも、もう時間がないし、家を出る。


「いってらっしゃい、かずさ」

「行ってきます、真白」


行ってきます、なんて久々に言ったなぁ。

なんか、いいかも。

そう思いながら、私は家を出る。

少し歩いて、唯との待ち合わせ場所に行くと、もう唯が待っていた。


「ごめんね、唯。遅かった?」

「ううん!大丈夫だよ!」


唯は笑ってそう言う。
うん、相変わらず可愛い。

一緒に歩いていて感じるのは、唯がいつもより嬉しそうなこと。


「何かあったの?」


私がそう聞くと、唯は恥ずかしそうに顔を赤らめ、「昨日降旗くんからメッセージが来たんだ」と話してくれた。

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