キミの首輪に、赤い糸を。
[真白くんは高校生じゃないんだね]


そのメッセージが届いたのは、それから数十秒後。
あぁ、気づいちゃったのね。


[真白は外国の学校に通ってるから今は長期休暇なんだって!]


苦し紛れの嘘。
あ、もしかして、今頃真白に聞いてるんじゃ...。


[外国語はまだ話せないみたいだけど!]


そう付け足すと、[そうなんだ!もう少しで外国語で話してもらうとこだったー。話せないなら聞かなくてよかった!]と返ってきた。

危ない危ない...。
真白か混乱するところだった。
そして何より、嘘がバレるところだった。

さすがに本当のことは言えない。
同い年の男の子と、一週間であっても同居してます、なんて。

しかも、
拾ってきました、預かることになりました、ご主人様になったらしいです、なんてとても言えない...!

一週間なら、きっとその嘘も上手くつけるはず。
だから、それまでどうにか誤魔化さなきゃ。
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