キミの首輪に、赤い糸を。
次の日。
つまり、今日は真白と過ごす最後の日。

いつも通り真白は起きてこない。

やっぱり、低血圧だなぁ...。


「いってきます」


唯との待ち合わせ場所に向かう。

その場所につくと、唯は既について、私を待っていた。


「おまたせ、唯」

「ううん。全然待ってないよーって、どうしたの?」

「えっ?」


唯の質問に戸惑う。
なんのことだかさっぱり。


「和咲、なんかいつもより表情が暗いよ?何かあった?」


...他の人から見て分かっちゃうなんて、私はどんな顔をしてるんだろ。

一週間預かった男の子を返す。

いや、まぁ変な状況だけど、その状況に寂しくなることはないはずなのに。
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