キミの首輪に、赤い糸を。
学校についても、授業には全然集中出来ない。

なんでこんなに心、かき乱されてんの...。


「時森。おい、時森ー」

「え、あ、はい」

「何ボーっとしてるんだ」

「あ...すみません」


先生に注意されるとか...何やってんの、私。

いつも眠くてもどうにか上手くやってたのに。

あぁ、早く帰りたい。

そんな気持ちで、一日を過ごした。

そして、やっと最後の授業終了を知らせるチャイムが鳴った。


「唯っ、ごめん、私、早く帰らなきゃいけないから先に帰る!」


そのチャイムを聞いた途端、私は鞄を持って教室を飛び出した。

自分でもよく分からない感情に突き動かされて、私はただただ走った。
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