キミの首輪に、赤い糸を。
もうすぐ、もうすぐ...!

公園までの道を、駆け抜ける。
今まで出したこともないスピードだったような、今までで一番遅かったような。

それでもただ、走った。

そして、やっと
ついた頃には、息が途切れ途切れになっていた。

疲れて、座り込んでしまいそう。
だけど、ギターの音色が聞こえた瞬間に、そんなことは考えられなくなっていた。

真白のギターだ...。


私はその音色に一歩ずつ近付いていく。
進む先は噴水。

水の音も聞こえてくる。

綺麗な音に、包まれる。

あ、今、見えた。

ギターを構え、噴水のふちに腰掛け、綺麗な音色を奏でている、真白の姿が。
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