キミの首輪に、赤い糸を。
自分の諦めの良さに驚きながらも学校へ行く準備をする。

その間真白は、不思議そうに私を見ていた。


「真白、学校行ってくるね」

「うん、いってらっしゃい。待ってるね」


用意を終えて家を出て、のんびり歩く。

開き直るとなんか自分がのんきすぎて笑える。

学校に着いて、階段を上がって、教室に入る。


「すみません、遅れました...」


クラスメートの視線は私に釘付けだし、先生は私を見つめているし。

あ...やばい、かも?


「...時森さん、授業後に、職員室に」

「...はい」


やっぱダメだったか...。
< 82 / 231 >

この作品をシェア

pagetop