キミの首輪に、赤い糸を。
「ねぇ、どういうこと!?彼氏じゃないの!?何!?もう旦那さん!?」

「だ、旦那なわけ!いや...ただね、ちょっと、拾ったというか...」


私の言葉に、唯の頭の上にははてなマークがいくつも浮かんでいた。

とにかく丁寧に、と、私は初めから詳しく話した。

名前は真白で、真白とどんな風に出会ったのか、とか、そんな話。


「うーん...なんか難しくてパニック起こしそうなんだけど...大丈夫なの?その、真白くん?知らない人なのに一緒に暮らすとかさ」


さっきまで私をからかっていたのに、唯の表情はいつの間にかとても真剣になっていた。


「大丈夫だと思う。真白は良い子だし。まぁ、ちょっと変わってる気もするけど」

「そっか。まぁ、何かあったら言いなよ?」

「うん。ありがと」

「いーえ!っていうか、会ってみたいなぁ...あんまり男子に興味を示さない和咲が気に入ってるその真白くん!」


そう来ると思った。


「真白に聞いてみる。真白が良いって言ったら、また会わせてあげるね」


私の言葉に、唯は分かりやすく喜んでくれた。
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