キミの首輪に、赤い糸を。
「ここはtanθで求められるから...」


あぁ...数学ってなんでこんなに眠くなるんだろう。

真白のことについて考えていたけど、遠くから聞こえる数学の授業に、もれなく眠気が着いてくる。

あー...無理だ。

眠すぎて、どうにかなる...。

そんな閉ざされそうな思考にも、最後まで真白の顔が浮かんでいた。

好き、とか...やっぱ分からない。

まず、真白は恋愛感情とかあるの?

いやまず、私自身に恋愛感情とかあるの?

ダメだ、もう、考えられない...。

私はそのまま眠りへと落ちてしまった。
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