守りたい
俺は意味がわからなくて、それ以外の言葉をはなつことはできなかった
よる
本名は矢谷 みな
4年前、いつも俺と会うときは夜だった
だから、俺は よる と呼んでいる
謎が多くて、その謎をいつか知りたいと思ってたのに、4年前に謎の死を遂げた女の子だ。
『どうしたの?そんなに驚いて』
彼女は当時のように、満面の笑みを浮かべてそう言った
こんなことがあるわけない
やっぱりこれは夢だ
『夢じゃないよ』
「 よる.... なんで....」
『奏に会いたくて、来ちゃった』
「 幽霊なのか?....」
するとよるは一瞬悲しい顔を見せたけど、すぐにまた笑いながら、
『...今は生きてる 幽霊じゃない』
そんなことがありえるのか
俺は探偵で、現実主義者だ
そんな夢みたいな事を信じれるわけがない
『そうだね、おかしいよね、私死んだのに....
じゃあ、幽霊でいいや。幽霊だと思って』
彼女はよろしくねって言って、手を出してきた
そして握手をかわした
久々ににぎるその手は、温かった