灰色の瞳

『もしもし』

昨日と変わらない母さんの声。


電話に出てくれたことにそこまで悪い事態じゃないとホッとする私。

「もしもし母さん?これ、どういうことなの?」



ドクンドクンドクン。
心臓が鳴る。



『あぁ、あのねぇ‥』



ドクンドクンドクンドクンドクンドクン。



『母さんと父さん、別居することになったのよ。』



< 3 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop