瞳の奥の真実
「いや、岡崎の旋律はいいんだよ。歌詞がな~今一つ合わないんだ」

 みんな口ずさんでみたり、キーボードで弾いてみたり、ギターを弾いていたり、楽しそうだ。

「夏は終わり……じゃないとだめなの?」

「♪秋に~なると……じゃカッコ悪いしさ」

「夏って入れなくちゃダメかな?」

「ていうと?」

「……季節は巡り っておかしい?」

 一瞬全員が私を見た。

 何かおかしなこと言ったかな?とドキドキしていたら、伊藤くんが後ろから背中をぽんとたたいた。

「やるじゃん!」

「♪季節は 巡り おれたちは~……いいんじゃない?」

「いいよ」

「いいね」

なんだかうれしかった。
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