瞳の奥の真実
 フェリスの活動も、いったんお預け。

 それぞれに勉強が忙しくなった。

 先生にはもう一ランク上を目指せとしつこく言われたが、私は頑として曲げなかった。

 同じ大学を受けると言う事で、水沢くんと岡崎くんとよく3人で集まって、勉強した。

 水沢くんのわからないところを私と岡崎くんが教えた。

 後でわかったことだったが、「水沢と同じところを受ける」と言ってくれた岡崎くんのレベルに合わせるために、水沢くんは一ランク上の大学を選んでいたらしい。


 
 図書館で待ち合わせした時、水沢くんがうたた寝をしていた。

 岡崎くんはまだ来ない。
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