天晴
砂糖
固まった砂糖を、カリカリやっていた。
夜中に一人、カリカリやっていた。
起きてきた彼女に、見つかって、
それはもう、すごい目で見られて、
「何やってるの?」なんて聞く。
見ればわかるのに、聞くってことは、
「何やってるの?」じゃなくて、「何でそんなことしてるの?」って意味だろう。
わかっているけど、わかっていないフリをして、
「固まった砂糖を削ってる」と言う。
そしたら、「何で?」って聞かれて。
君と少しでも長く会話をしたいなんて、
とても言えないけれど、
砂糖のように甘い毎日を送っています。