天晴
押し入れ整理




押し入れを母がゴソゴソ。



今日は、押し入れの整理です。



「あー、懐かしい」



古いアルバムが出てきました。



「アンタにもこんな頃あったんやねー」



そう言ってしみじみ言った母の背中が小さくて。



あの頃見た背中とまるで違うみたいだ。



「母さん、たまにはマッサージしてあげるよ」



そう言って、母の足をマッサージ。



母の足は、まるでゾウのように、



ごつごつと堅くなっていた。



ボクを背負って、歩いてきた。



その勲章なんだろうな。



今度は、ボクの番だ。



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