天晴
本
ズラッと並んだ本を目の前に
何を買おうか悩んでいる。
一生かかっても読み切れない本を前に。
この本の数だけの人がいて、努力があって、
そう思うと、あれは面白い、これはつまらないなんて、
まるで、街中で見た人指差しながら、
君はこういう格好をしたほうがいいとか、君の顔は酷いもんだとか言ってるみたいで、
本の感想なんて、
とてもじゃないけど、言えない。