天晴
天晴
砂漠で見つけたオアシスのように、
蛍のいない都会で見つけた君。
出会いがあれば、いずれ別れがあって、
その別れの瞬間に、君も僕も笑顔ならいい。
それまで手を繋いで、歩いて、
振り返ると、そこに道ができていて、
足跡もくっきり残っていて、
これ、二人で一緒に生きた証。
その道中で何を話そうか。
楽しい話ならいい。
僕が馬鹿やって、それを君が笑って、
ああ、何たる幸せ。
幸せは、いつ、どこで、誰と分かち合うかわからない。
僕は僕一人だけど、
君は君一人じゃないから。
まだ見ぬ君へ 捧げる詩として、
最後に綴っておこう。
これぞ、天晴なり。
完