僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







「ワタシもそれを聞いて
そのふたりの生徒に言おうとしたんですよ
人助けをして偉いですね…と

おじいさんにふたりの見た目を聞いて

ネクタイの色も聞いていたので
2学年の生徒だとわかりました

そして男子生徒の方が発作を起こしてその場で倒れたと聞き
その日欠席した男子生徒の中で発作を起こしやすい身体を持つ
2学年の男子生徒を探したんです

その結果男子生徒は白羽斗真くんだと判明したんですよ」





母ちゃんを助けたのは…白羽…?




「じゃあどうして黒木もわかったんですか?」


「そりゃ…
かなりべっぴん(美人)な生徒だと言われたらねぇ…

黒木さんだと思いますよ」





…確かに黒木は学年で1位2位を狙えるほどの容姿を持つ生徒だ

だけどそれだけで決めつけるのは…早い気がする





「まあ黒木さんの場合は
その後本人に直接聞いたんですよ

始業式の日
おばあさんを助けたのは本当かってね

そうしたらそうだって答えが返って来ましたよ

そして同時に黒木さんは
一緒にいたのは白羽くんだとも教えてくれました」





…母ちゃんを助けたのは黒木と白羽…

母ちゃん…見つけたよ…








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