僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory









俺は頷いて

エリカ先生の後をついて行くと

前から見慣れた人影がふたつ見えた

俺はエリカ先生の先へ行きふたりに声かけた





「白羽…大丈夫か?」



黒木に左腕を持ってもらってようやく立っている感じのする白羽

顔も赤みを帯びていて咳も出ていた




「……平気です…ケホッ」


「先生
あたしと白羽くん先にバス戻っていて良いですか?」


「良いぞ
ただ気を付けるんだぞ」





ふらふらとした足取りで黒木に支えてもらいながら

俺とエリカ先生の横を通り過ぎて行く白羽

その姿が曲がり角に消えるまで俺とエリカ先生はふたりを見ていた





「……白羽は入学当初から保健室の常連ですか?」


「え?
いえ…そうでもないです

実際保健室に来た回数は少ないです

来た時は
もうピークって感じが殆(ほとん)どで…

ベッドに行く前に
早退しなさいっていつも言っています」








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