僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
☆☆☆
「よっ!」
「先生!?」
「…先生?ケホッ」
俺はノックもなしに
黒木総合病院内にある病室を開けた
中にはベッドに備え付けられたテーブルに課題のプリントを解く黒木と
小さく咳を繰り返しながら同じプリントを解く白羽がいた
「どうしたんですか先生
白羽くんのお見舞いなんて珍しいじゃないですか」
珍しいというか
俺は1回も白羽の病室に行ったことがない
言ってしまえば白羽の親父・心さんとも面と向かって話したこともない
電話ではいっぱい話しているけど
「まー…そうだな
本当の目的はそれじゃないんだけど
白羽
今体調はどうだ?」