僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory








黒木はそのまま白羽につくと言うので

俺は別れてもう1度母ちゃんの病室へ戻った





「さっきの男の子大丈夫なの?」




母ちゃんの病室でも咳をしていたからか

母ちゃんが不安そうに聞いてくる





「さっき騒がしかったじゃない?」


「聞こえてたか

病室出た途端倒れちまったよ
熱も出てきたみたいだな」


「何かの病気なの?」


「いや
白羽は身体弱いんだよ
免疫力がないとかって言われてる

俺は医者じゃねぇから
全部聞いた話だけどな…

最近アイツ
雨に当たったみたいで
体調が安定していなかったみたいなんだ」


「それなのにお呼びしたの?」


「白羽も今入院していてな

大丈夫かって聞きに行ったら
その時は平気そうだったから…

母ちゃんは気にしないで良いよ」


「シゲちゃん
あの子についていなくて良いの?」


「ああ

さっき白羽と一緒に来た女子いただろ?
黒木っていうんだけど
黒木は白羽の彼女なんだ

その上黒木はこの病院の院長と
この病院に勤める医者の娘だから

白羽のことは黒木に任せれば大丈夫だろ」







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