僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「その白羽くんって子
身体が弱い子なのにワタシのこと
助けてくれたの?
院長先生のお嬢さんという黒木さんも」
「ああ」
「……本当に
あの子たちは良い子ね」
「そうだな…
あのふたりの優しさには
俺も見習う所あるよ」
あのふたりのお蔭で
俺は母ちゃんにこうして会えたんだから
長い間あった溝が
段々埋まっていく気がした
「……そうだ母ちゃん
言っておきたいことがあるんだ」
「どうしたの?」
俺は一旦間を置いて話した
「俺…結婚するわ」
自信満々に俺が言ったことを聞いた母ちゃんの笑顔
俺は一生忘れないだろう
【第2章 END】