僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「ただいまー」
「梓紗お帰り
帰って来たところ悪いんだけど…
昌くんの所行ってあげてくれない?」
「……どうして」
帰って早々玄関でお母さんから言われた言葉に
アタシは固まった
「さっき体調はどうなのってお家に電話したんだけど
出ないのよ」
「…だからってどうしてアタシが」
「昌くんだって梓紗が行った方が嬉しいでしょ」
「…………」
「行ってきなさい
梓紗と昌くんは幼馴染なんだから」
アタシは大きな溜息をついた
「様子見たら早めに帰ってくる」
「隣なんだからゆっくりしていきなさいよ」
「嫌だ
風邪がうつると困るから」
アタシは鞄を玄関に置いて
家を出て隣の家に向かった