僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「…えっ……?」
ようやく出たと思ったら間抜けな声
「梓紗!あたし見ちゃったんだよね!」
やってきたのは一緒に移動教室をしたりお昼を食べたりする子
嬉しそうにやってきてスマホの画面を見せてくれた
見せられた写真を見てアタシは声にならない叫び声を上げた
見せられた数枚の写真
そこにはアタシと昌が写っていた
背景から見て昨日…病院から昌と帰る時だ
ほんの少しふらふらしている昌が心配で
アタシは昌の手を握っている
「これって金森昌と梓紗でしょ?
ふたりって付き合っていたんだね」
「ちがっ……!」
「じゃあどうして並んで歩いてんの?
手も仲良く繋いじゃってさー」
「…それはっ…」
言えない
アタシと昌が幼馴染だなんて
良い言い訳が思いつかないよ