僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory








「…えっ……?」



ようやく出たと思ったら間抜けな声




「梓紗!あたし見ちゃったんだよね!」




やってきたのは一緒に移動教室をしたりお昼を食べたりする子

嬉しそうにやってきてスマホの画面を見せてくれた

見せられた写真を見てアタシは声にならない叫び声を上げた




見せられた数枚の写真

そこにはアタシと昌が写っていた




背景から見て昨日…病院から昌と帰る時だ

ほんの少しふらふらしている昌が心配で

アタシは昌の手を握っている





「これって金森昌と梓紗でしょ?
ふたりって付き合っていたんだね」


「ちがっ……!」


「じゃあどうして並んで歩いてんの?
手も仲良く繋いじゃってさー」


「…それはっ…」





言えない

アタシと昌が幼馴染だなんて

良い言い訳が思いつかないよ







< 189 / 413 >

この作品をシェア

pagetop