僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
座っていた美夜は立ちあがった
「それに
こうして大勢で1人を責めるのも可笑しいと思うよ
別に良いじゃない?
黒岩さんが誰と付き合おうが
皆に関係ないでしょ?」
アタシは言葉を失った
…付き合っていないんだけど
美夜がアタシを…庇った?
「…オレも黒木さんの意見に賛成だな」
「ッ!?」
突然声と共に後ろに腕を引かれて
だけど後ろ向きに倒れることはなく
誰かがクッションになって守ってくれた
「……昌…!?」
「……よお」
アタシのことを後ろから抱きしめているのは
紛れもない昌だ
「ちょっ!
アンタ…熱ないの!?」
「ただの微熱だから気にするな」