僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
騒ぎ立てる彼女
アタシは過去の自分の行いが恥ずかしくなった
…アタシは……
「梓紗って世の中で言うツンデレってやつなんだよ
だから素直に言えねぇで悪口になっちまうんだよ
…ていうか
オレは悪口言われたぐらいで
梓紗のこと嫌いになんてならねぇから」
「…………」
彼女は黙り込んでしまった
アタシは人目を気にせず昌に抱きついた
本当に微熱程度なのかって疑ってしまうほど熱い昌の腕が
アタシを抱きしめてくれた
「昌ぁ…好きだよ!」
「わかってるって…ケホケホッ」
「ちょっ…大丈夫?」
「…ごめん
微熱なんて嘘」
「はっ!?」
「…ごめ……」
ガクンッとそのまま昌は膝から崩れ落ちてしまった
「ちょっ…!
昌の…馬鹿ヤロ――!!」
アタシは泣きながら
廊下に響くまで叫んだ