僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「大丈夫?薬とか持ってる?」
上から降って来た声に頷く
薬を出すとソイツは慣れた手つきで水の入ったペットボトルを渡してくれた
飲んで落ち着いたところで顔を上げて…驚いた
「…白羽」
「久しぶりだね金森くん」
「…探してた…お前のこと」
「僕に何か用事?」
オレは立ち上がって白羽に向かって頭を下げた
「え?金森くん?何しているの?」
「梓紗から聞いた」
「アズサ?」
「黒岩梓紗
オレの幼馴染で…お前に水かけた奴」
「……ああ」
忘れてたのかテキトーに白羽は頷いた
「梓紗のこと…許してやってくれない?」
白羽は無言でジッとオレを見ていた