僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
だけど梓紗は
そんなこと気にしないでいてくれた
迷惑をかけることで梓紗は泣いていた
「オレの名前の由来も
同時に聞いて
オレはお父さんとお母さんにとって
“飽きた”存在なんだって
飽きさせたく…なかった」
「…昌
あんたその由来どこで聞いたの?」
「え?
…叔父さんから聞いた」
お父さんとお母さんが喧嘩をした次の日
病院でオレは叔父さんに聞いたんだ
オレが望まれた存在じゃないことも
「違うわよ!
昌の名前は“飽きた”から名付けたわけじゃないわ」
「アイツ…何勘違いしているんだよ」
「……え?」
どういうこと?
お父さんもお母さんもオレに飽きたから昌にしたんじゃないのか?