僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
心side
その日はボク・白羽心(しらはね・こころ)は
珍しく家に帰ってきた
普段は大学の研究所に泊まりっぱなしだから
ライもクウもリュウもトウも驚くんだろうなぁ
そう思いながら服などがはいるキャリーバッグをゴロゴロ引きずる
「あっ父さん」
「クウじゃないか久しぶり」
「久しぶりー」
自宅が見えてきた頃
白羽家次男・空真(くうま)がボクと同様重そうなキャリーバッグを引きずって
家の中に入ろうとしていた
「父さーん!空兄(くうにい)!」
「竜真(りゅうま)!」
「リュウ!元気そうだな」
門を開けようとした時
後ろからやってきたのは三男の竜真
「父さんも空兄も珍しいな戻るなんて」
「そう言うリュウこそ珍しいな」
「1週間休みもらったんだ!」
「クウも珍しいな
仕事の方は平気なのか?」
「クラブが改装するみたいなんだ
それでオレも1週間休みになるんだ」