僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
☆☆☆
「…ん…さん…父さん!」
「……ん?ライ?」
「どうしたの?ボーッとして」
「…思い出してた
真琴と出会った日のこととか…色々」
あれから随分年月が経ったけど
今でも色褪せない思い出だ
「オレは母さんとの思い出とか少ないけど…
いつも優しかったのは覚えているなぁ
同級生と喧嘩した時
手を繋いで仲直りするんだよって言われたりした」
「竜真と同じで
オレも母さんが優しかったのは覚えてる
オレが人間関係とかで悩んでいたりした時
どうしたの?って1番最初に気がつくんだ
來兄は母さんとの思い出も多そうだな」
「ボクは…母さんから色々と
料理とか家事を教わったことが印象深いかな
來真は1番上のお兄ちゃんなんだから
弟たちのしっかり管理するんだよって」
一緒にいられる時間は少なかったけど
真琴は今でも記憶の片隅にちゃんと残っている
真琴
キミがいなくなったのは寂しいけど
ボクは今でも幸せだよ
いつかボクもキミの元へ行った時
色々話してあげたいな
キミが1番大事にしていたけど
1番一緒いることが出来なかった
息子たちのことを