僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory








空真と竜真にボクは何も言えなかった

弟ふたりは知っている

ボクが何度も来る遊びの誘いに

斗真がいるからって理由で断っていること





「……だけど…
それ言ったらおしまいでしょ…」




斗真が弱いのは斗真のせいじゃない

そう頭ではわかっているのに

…心では「もっと健康だったら良かった」って思う自分がいる





「……しょうがないだろっ!」




思わず我を忘れて叫んだ

弟たちは驚いていた

ボクは普段声を荒げるような人じゃないから





「確かにもっと健康だったら良かったって思ったことある
ボクだってもっとふたりみたいに遊んでみたいよ

だけど…しょうがないだろっ!」


「はっ……?
何なのその義務感…」


「空兄の言う通り…
しょうがないって…何だよそれ…

ふざけんなよ!」






結局最初はふたりだけの言い合いだったのに

いつの間にか話はズレ

ボクを巻きこんでの言い合いへ発展した







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