僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







暫く言い合いを続けていると

突然竜真が言うのを止めた




「……斗真っ!?」




急いで走り出した竜真の後を空真と追う

竜真がしゃがみ込む先には

斗真がぐったりした様子で倒れていた




「ど…どうしてこんな所にいるんだ!?」


「そんなことよりまずは部屋へ連れて行こう!」


「來兄の言う通りだ!
竜真は斗真を連れて部屋へ行け!」




喧嘩していたことなどすっかり忘れ

ボクらは急いで部屋へ向かう

斗真の部屋は元々母さんが使っていた場所で

あのベッドが置かれていた

資格がいるそのベッドを動かせられるのはボクか父さんだけ

父さんは今仕事でいないからボクが動かした




薬に冷えピタ

そして点滴などを施すと

斗真は穏やかな寝息を立てて眠ってしまっていた





「……來兄
さっき言っていたよな?

斗真は寝付いたって

どうしてさっき…リビングにいたんだよ」






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