僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
竜真の台詞にボクと空真は黙り込んだ
「騒ぎ聞きつけて起きたんじゃねぇか?
さっき來兄が来たんだから…」
空真の言うことに頷く
ボクの部屋は2階にある
2階まで届くほどの激しい口喧嘩だったのだ
リビングと同じ1階に部屋のある斗真の部屋に聞こえても可笑しくない
「…オレ…思ったんだけど
さっきの喧嘩の内容…聞こえていたよな?斗真に」
竜真の言葉に息を飲んだ
「聞かれたかもな…さっきのオレらの会話」
「…最悪だ
聞かせるつもりなんてなかったのに」
弟ふたりが溜息をつく
ボクは無言で首を振った
「ボクも…同罪だ」
聞かせたくなかった
1番幼いのに
兄たちの醜い喧嘩なんて