僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







「だからオレは家族のために
約束は守りたいと思うんですよ

…って…えっ!?」





話し終えておばさんを見てオレは叫んだ

おばさんが目にハンカチを当てて泣いていた




「ちょっ…静子様!?
お…オレ何かしましたか!?」




静子様に嫌われたら

オレは成人しても一生雑用係…

いや…このクラブにいられるかの問題になってしまう!

それだけは阻止しなくては!




「…空真くん」

「はっ…はい!」



さらばオレの1ヶ月の雑用係生活




「素晴らしいわっ!」


「すみません!…え?」



素晴らしい?

スバラシイ?





「空真くんてば若いのに
家族のために働いて
文句も言わないで条件を守って

すぐに親に反発してしまう子が最近多いでしょ?
そんな中あなたは素晴らしいわ

息子の鏡ね!」





…褒められているのか?






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