僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「あたくしは結婚しないで
ずっと仕事一筋だったわ
もし結婚してあなたみたいな息子が生まれていたら
さぞ幸せな人生だったんでしょうね~
あ~10代に戻りたいわ」
…静子様?
おばさんは完全に自己の世界に行っている
どうしようか迷っていると
突然おばさんがオーナーを呼んだ
…褒めた後一気に地獄行きか?オレも
「何でございましょうか静子様
空真が何か粗相をしましたでしょうか?」
「いいえ
むしろ空真くんは素晴らしい子だわ
オーディション面接担当はあなたよね?」
「はい」
「空真くんを採用にして成功だわ
いつか忍に負けない看板ホストになるわよ!」
「……そ…そうでございますか…」
オーナーは完全に疑っている
…まぁ看板ホストになれるまで言われたんだ
この雑用係のオレが
疑うのも無理はないだろうな
「オーナー
注文良いかしら?」
「何でございましょう」
「この店で1番高いボトル
開けてもらえるかしら?」
オレの世界が一時停止した