僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
同室の奴らに別れを告げ
オレはオーナーから貰った住所を頼りに
ナンバーワンだけが住める部屋へ向かった
「…どこの大豪邸だよ」
1人で住むには広すぎる
パーティー出来そうだな
ナンバーワンになった者のみ
部屋に誰かを連れ込むことが出来るので
今度家族でも連れて来ようかな
キャリーバッグから荷物を取り出して
備え付けのタンスの中に仕舞っていると
インターフォンが鳴った
「あ…オーナー?」
「空真
これお前の前の部屋に届けられてた」
「わざわざありがとうございます」
「ナンバーワンの名を汚さないよう頑張れよ」
「はいっ」
初めて静子さんに指名された日にオーナーからオレは
疑うような目をされていた
だけど今は信頼しきっている目に見えた