僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory






今度は來兄の箱を開ける

中身は茶色いカバーの本

開いてペラペラ捲ってわかった

これはサービス業などに欠かせない接客について書かれた本だ

ぎっしり接客に必要なことが書かれている

本が好きで真面目な來兄らしいや




次は竜真の箱を開けた

中身はやけに大きな…




「ホラ貝?」




手のひらでは収まらないぐらいの大きなホラ貝

吹いてみると「ボォ~」と低い音が聞こえてきた

…撮影で海か何か言って取ってきたんだろうな

よくもこんな大きなホラ貝見つけたものだ




最後は斗真の箱

パカッと開けてみると…また箱だった

その箱を開けるとまた箱




「マトリョーシカかよ」



ロシアの伝統人形を思い出して1人笑う

そして開けるのを繰り返していると

やけに小さな箱になった

さっきのホラ貝と違い手のひらに収まる程度までに

まさかまた箱じゃないよな?と疑いながら開けると



箱ではなかった

物がはいっていた

だけどこれは……







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