僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







「……石?」




入っていたのは小ぶりな石

綺麗だけど…何で石?

オレ石に興味ないぞ?




疑問のまま全部の箱を取り出すと

底の方に何かはいっていた

―――それは手紙だった




<空真へ

二十歳の誕生日おめでとう
お酒解禁だな!
飲みすぎるなよ?

この間大学に
羽をつけたアクセサリーを作って
売っているって人が来たから
頼んで教えてもらいながら作ったんだ

白い羽で白羽
ボクたち家族の証みたいなものでしょ

辛かったらいつでも
その羽で飛んでおいで

心>



<空真へ

誕生日おめでとう
急性アルコール中毒で
倒れて死なないようにね

ホストは一種のサービス業なので
接客に関する本を送ったよ
ちゃんと読みこんで
お客さんに必要とされる人を目指してね

今度帰る時は連絡してね
空真が好きな五目御飯を焚いて
待っているから

來真>



<空兄へ!

やっほー元気か?
借金の保証人になってねーか?
オレはそれだけが心配!

この間島に撮影に行った時
でっかいホラ貝見つけた!

地元に詳しい人に聞いたら
珍しいんだって
だから空兄にあげようって決めたんだ!

音が響くから
遠く離れて暮らすオレたちにも
聞こえるようにな!

んじゃな!
空兄に会えんの楽しみにしているわ!

竜真ヨリ☆>








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