僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
オレは社長からリュウという芸名を与えられ
雑誌の専属モデルになった
いつの日か有名なショーのトリを務めるまで
オレの人気は上がった
そんなシンデレラみたいな日々を送っていた所
オレは久しぶりにオフをもらって家でゆっくりしていた
すると來兄が珍しくスーツを着てオレの元へやってきた
「竜真
今って暇だよね」
「暇だけど?何で?」
「ボク
今から出版社が開催するパーティーに行くんだ
元々は欠席するつもりだったんだけど
飛び入り参加出来るって聞いたし
他の作家さんたちも来るから挨拶ぐらいしようと思って
それで竜真
斗真と一緒にいてくれないかな?」
「斗真と?」
今日は平日
父さんは大学で講義があるとか言っていて
空兄も寮暮らしだから帰ってこない
…斗真もてっきり朝から顔見ていないから学校行ったと思ったんだけど
「斗真今日学校じゃ…」
「昨日風邪引いて
今日は平熱なんだけど…ね
今学校で風邪が流行っているみたいで
斗真にかかるといけないから
今日は休ませているんだ」