僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







家を出てから2時間後

気に入る服を購入したオレは

斗真と共にファミレスに入店した




「……ねぇお兄ちゃん」


「ん?具合悪いか?」


「そうじゃないんだけど…」


「どうした?
遠慮せず言ってごらん」


「…どうして皆
僕たちをチラチラ見てくるの?」





…気がついていたか

気がついていないよう振舞っていたんだ

大した演技派だぜ…斗真




「…普通な
平日の昼間から
斗真みたいな小学生が
学校にも行かないで出歩いているのは

世間から見れば変な話なんだよ」


「……」


「気にするな
悪いのはオレだからな」


「…………」




斗真は黙り込んでしまった

何を言っても反応しない

ただ店員が持ってきた水を飲むだけ






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