僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「……わかるか?」
「うん…」
オレは斗真に話した
実はずっと考えてきた
お金に関して
來兄は出す本出す本全てがベストセラーの人気小説家
印税はかなりはいってくる
空兄はホストクラブのナンバーワン
入るお金は桁違い
…それに比べてオレは
いくらトップモデルだと騒がれても
來兄や空兄に比べれば劣っている
家に全然仕送りも出来てねぇし
最近ずっと考えてしまっていた
仕事は楽しいけど
モデルとかよりも
もっと金が稼げる職に就いた方が良かったのか
「…お兄ちゃんが気にするのなら
僕は一体どうなるの」
低い声にハッとし顔を上げると
斗真は真顔でオレを見つめていた