僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







大学の前に立つ警備員さんに事情を話すと

父さんから連絡が行っていたようで

すんなり通してくれた




「あー皆
わざわざごめんね」




研究所の前で父さんが立っていた

そして周りには何故か

父さんと同じく白衣姿の人が集まっていた

多分学生だと思うけど…

何故か半分以上がスマホを構えていた




「白羽先生!
彼らが息子さんたちですか?」


「そうだよ」


「やっぱり先生に似てイケメンだなー」


「かっこいいー!」


「白羽来真にリュウって…!
白羽先生凄いですね!!」




どうやらオレたちが来ることを聞いて

集まってきたらしい

写真撮っても良いですか?と聞かれ

何故か写真撮影会が始まってしまったほど




「ごめんねー
前に息子がいること話したら
息子さん何の仕事しているんですかって聞かれてね

長男が小説家で
次男がホストで
三男がモデルをしているよって言っちゃったんだー」





まぁ…

來兄も小説家と言いながら

結構メディアには顔出しているから…

空兄がいるホストクラブもテレビで紹介されること多いし

オレは顔出しが当たり前だから

…そう考えるとオレらって有名人なんだな



嬉しそうにしている学生さんたちに

オレも自然に嬉しくなった







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